TOP > 腰部脊柱管狭窄症 > 間欠性跛行について

間欠性跛行について


間欠性跛行とは、腰部脊柱管狭窄症患者さんに多くみられ、数百メートル歩くのに休み、休みでないと歩くことが困難になる症状を言います。

腰部脊柱管狭窄症は、主に加齢やストレスなどが原因となり、背骨の間にある脊柱管という神経が圧迫を受ける病気です。圧迫を受けると足に特に症状が出ます。

腰の痛みや足の痛みもありますが、特徴的なのがやはり、間欠性跛行です。また、女性の場合は変性すべり症から発展する場合が多いと言われています。

間欠性跛行の症状が出ると、まず日常生活に悪影響を及ぼしていきます。少しの距離を歩くのにも苦痛になりますので、外出などを控えてしまう方が多くいます。

また、外出を控え、自宅に引きこもってしまうことにより、うつ状態になってしまう年配の方も多くいますので、間欠性跛行はとても怖い症状なのです。

このようなことにならないように、間欠性跛行の症状が出たら、すぐに医師などの診断を受け、適切な治療を受けることがとても大切になってきます。しかし、間欠性跛行は腰部脊柱管狭窄症の症状の一つとして起こるものだと思っている方が多くいますが、そんなことはありません。

その他に間欠性跛行を起こす主な疾患として、ASO、閉塞性動脈硬化症や、TAO、閉塞性血栓血管炎などがあります。足の血管が硬化すると、歩行に影響が出ます。

例えば、歩行していると足に異常が起こり、激痛やしびれによって緊張を強いられることはよくあります。このうちASOについては、足の血管の動脈硬化によって、血管が詰まったり狭くなり、最悪の場合、壊疽が広がって、足の切断処置をしなければならなくなることもあります。

このASOの初期の症状としては、冷感やちょっとした痺れなどがあります。そのうちにふくらはぎが痛み、知覚の低下や筋力の低下なども起こります。ASOでは全身の動脈硬化が起こる可能性が高く、脳血管に障害が起こったり、虚血性の心臓疾患を起こすことも否定できません。

日常生活で気をつけることとしては、タバコを吸っている人は、禁煙が必要になります。ニコチンによって血管の収縮が早まり、高血圧や動脈硬化にとっても影響が強い行為です。

動脈硬化症の場合は、重度の腰の痛みはほとんどありませんが、足が白っぽく変化することがよくあります。ですので、足の保護をすることもとても大事です。最近はフットケアなどが多くの領域で注目されていることでもあります。

足の指の間や爪の隙間などまで入念に清潔を維持し、深爪を避けて、通気性のよい足の環境を維持することも大切です。足の血行を高めるためには、普段から進んで運動をすることも大切です。

このように間欠性跛行は、腰部脊柱管狭窄症だけに起こるものではなく、他の病気の症状の一つとして、発症することが多くあります。

いずれにしても間欠性跛行が起きたら、体の危険信号だと思い、自分の間欠性跛行は何が原因で起きているのか、出来るだけ早く診断を受け、突き止めることがとても大事になってきます。

中川式腰痛治療法