腰部脊柱管狭窄症になると下記のような症状が表れます。あなたがお困りの症状も含まれているのではないでしょうか?
● 体を動かすと症状が強くなり、安静にした時に痛みが軽くなる。
● しばらく歩くうちに痺れや痛みが出て、歩くことが困難になるが、休むとまた歩けるようになる。
● お尻から脚部にかけて痛みだけでなく、痺れが出る。
● 脚部や腰部に脱力感を感じる。
● 階段などでよくつまづく。
腰部脊柱管狭窄症になると歩行が不自由になることが多くなり、また腰が曲がる、腰や足が痛い、激痛がするなどの症状が表れます。もしかしたら、あなたも少し歩いて休み、また歩いて休みと数10m進むのにも苦労しながら、歩いているかもしれません。
このような状態を「間欠性跛行(かんけつせいはこう)」といいます。間欠性跛行とは少し休めば回復し、休み、休み、また歩けるというのが特徴です。
腰部脊柱管狭窄症は2年、5年、10年と病院に通っても「必ず治る」ということはなく、そして手術に踏み切ったとしても、症状のほとんどが今と変わらないか、他の部位まで痛みが増えてしまっている方が多いようです。
何故、腰部脊柱管狭窄症の手術をしたとしても、再発してしまう人が多いのか? まずはこちらの図をご覧になってみてください。

腰椎の骨と骨の間には椎間板というものがあります。この椎間板は水分を少し含んだゴムのような性質を持っているもので、体を上下、左右に動かす際に必要なものです。
腰部脊柱管狭窄症を起こすと、太ももの辺りから、足の指先まで痺れます。これは腰から足の先まで坐骨神経というものが通っています。
足の痺れなどは腰椎にかかる「縦のストレス」や「反るストレス」、その他さまざまな原因がありますが、何かの原因でこの椎間板が飛び出し、この椎間板が坐骨神経を圧迫することにより痺れが出ます。手術ではこの飛び出して圧迫している椎間板を切除することを言います。

この飛び出した椎間板を切除して、神経の圧迫を取り除いてあげれば、痛みは取れるというのが外科的処置の見解です。話を聞くと、確かにそう思うかもしれません。しかし、ここでひとつの疑問が出てきます。
まず、つきたてのあんこ餅を思い浮かべてください。とても柔らかいですよね。それを椎間板だと思い、手の上に乗せて、上から力で「ギュ~」と押してみてください。
どのようになりますでしょうか? 皮の間からあんこが飛び出てくると思います。その飛び出しているあんこを切除するのが手術です。
これも簡単な原理で、そのあんこ(椎間板)を切除したからといって、縦のストレスで潰されたあんこ餅は潰されたままの状態です。
一時的に神経を圧迫していた椎間板を切除しますから、確かに痺れなどは取れます。ですが、潰れている椎間板はそのままです。つまり、薄くなってしまっている椎間板はそのままで、歳をとったような状態になっています。
潰れた椎間板はそのままですから、痛みが再発してしまうという方が多いわけです。残念なことに手術も根本的な解決にはならず、一時的な処置ということになります。
「腰部脊柱管狭窄症の症状改善にはまず薬」
「腰部脊柱管狭窄症のリハビリには牽引」
「薬が効かなければ、原因である脊柱管が狭い部分を手術し圧迫除去」
ということが、一般的に行われていますが、一時的に実施される治療法を全て否定するわけではありません。どんな方法でも、腰部脊柱管狭窄症患者さんの痛みが治れば良いわけです。
しかし、1年やって効果のない治療方法は5年、10年やったとしても、治療効果は限りなく期待できないと思った方が良いと思います。5年、10年通院している人の中で後遺症の軽減どころか、治療効果が出ている人を見たことがありません。
腰部脊柱管狭窄症の痛みを軽減する一番の方法としては、ストレッチがお薦めです。ですが、自己流などで安易に行うと、返って腰部脊柱管狭窄症の症状が悪化することもありますので、注意が必要になります。
しかし、ここでご紹介するストレッチのやり方は到って簡単です。
体が受けたストレスの反対の力を加えて行います。弱っている筋肉や腱を強化し、関節の可動域を拡大するなど、全身のバランスを整えることを目的としています。
しかし、ストレッチを初めて実践される方のほとんどは、このような事を仰います。
実践したら、腰部脊柱管狭窄症が悪化した、痛みが増したなど。これは当然の結果です。
何故なら、痛みの原因となっている、今まで動かしていなかった部分を動かしていきますので、実践すると多少の痛みは伴います。ですが、痛いからと言ってそこで止めてしまっては何も変わらず、今までと状態は変わりません。
痛くても多少なりとも我慢して続けて頂き、筋肉や腱が強化され、全身のバランスが整ってくると徐々に痛みがなくなってきます。
具体的な方法で一番簡単なことは前屈をしてあげることです。
そうすると狭くなった坐骨神経の出口がミクロの単位で広がり、「アッ」というくらいに、腰部脊柱管狭窄症の症状が嘘のように楽になります。

ですが、ただ単に前屈をすればいいというわけではなく、正しいやり方でやらないと返って痛めてしまう場合もあります。
動かすということは、いろんな細い筋肉の線が切れたり、毛細血管が切れたりして、それを補修して強くなっていきます。使った筋肉をどのようにストレッチして、関節の可動域を拡大し、血流を良くしていくか。ここがポイントなのです。
ストレッチを続けていき、最初に伴った痛みがなくなってきたらもう安心でしょう。今までのような一時的な根本療法ではなく、自分自身の自然治癒力で回復している証拠ですので、今後も痛みが再発する恐れはなくなってきます。
あなたのその辛い「腰部脊柱管狭窄症」の痛みを完治出来なくても、現在の痛みを軽減することは難しいものではありません。最初から無理としないで、少しずつ実践してみてください。
当サイトがお薦めするストレッチは、中川式ストレッチです。中川式ストレッチで今までに1000人以上の腰部脊柱管狭窄症患者さんが改善されていますので、ぜひ一度チェックすることを強くお薦め致します。