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若年層について


腰部脊柱管狭窄症は、狭窄によって障害を受けている神経の血流が悪化します。またこのことで酸素や栄養分などが不足しがちで、神経自体の働きが徐々に悪化します。

またこの状態が長期化するのがもっともよくないことです。できるだけ症状を緩和させるためには、まず狭窄自体を広げるための対策が必要です。つまり痛み止め以外の治療が大切です。

自然治癒力を高めるためには、運動の中でも軽い有酸素運動や筋力トレーニングが有効です。また症状が軽減している時期は進んでリハビリを用いるようにします。

60代以降に多く見られるこの腰部脊柱管狭窄症ですが、生活習慣の悪化によって、30代の方も発症例が増えています。若い方は特に不安が大きくなりがちです。

高齢者の場合は脊柱管の狭窄はほぼ加齢によるもので、自然と発症したと言われることが多いですが、若い方の場合はそのようなことになりません。

若年層の方で腰部脊柱管狭窄症を発症する最も多い理由は、生まれつき脊柱管が狭い遺伝性のもの。次に生活習慣の悪さがあります。

腰部脊柱管狭窄症は遺伝するとはっきりと分かっていませんが、生まれつき脊柱管が狭い人は多くいます。このことで、普通の人よりも発症のリスクが高まります。

また、生活習慣の悪さで若い年齢にも関わらず、腰部脊柱管狭窄症を発症してしまう方も年々増えています。普段から運動しない、デスクワークの仕事がメイン、脂っこいものばかり食べているなど、色々と要因はあります。

このような生活習慣を送っている人は特に気を付ける必要があり、今はなんともなくとも、確実に腰部脊柱管狭窄症を発症するリスクは高まっています。

もし、腰部脊柱管狭窄症を発症してしまった場合、早期治療が必要となります。その際、手術をしようとする方が多くいますが、手術はあまりお薦めできません。

ですが若い方の場合、どうしても仕事に響くということから早めに手術を願い出る方が少なくありません。保存療法やブロック注射などで痛みを多少緩和はできても、やはり集中しての仕事による影響は大きくなりがちです。

腰部脊柱管狭窄症の手術では除圧術やそれと併用して固定術を用いる場合があります。またリハビリをして復帰するまでには約1ヶ月~3ヶ月程度の時間が必要となります。

しかし、何度も言いますが手術は危険性がとても高く、手術を受ける方は年々減っていると言われています。腰部脊柱管狭窄症を根本から改善するには、体のアンバランスを整えることと、腰椎をサポートできる筋力をつけることが必要となります。

また、腰部脊柱管狭窄症も、椎間板ヘルニアと同様に予防策を常日頃から講じておくことが大切です。ストレスの軽減のためにはストレッチや無理のない運動、そして一定距離のウォーキングを日課にすることがお薦めです。

また、入浴とその後の発汗率を高めるなどの代謝能力の活用も必須で、サウナなどはお薦めです。サウナなどで発汗と血流を促した後で、ストレッチなどをすると効果が倍増します。

腰部脊柱管狭窄症を改善するには「体のバランスを整えること」、「腰椎周りをサポートする筋力をつけること」、「そして血流を滞らせないこと」、この3つがポイントとなってきます。

ですので、若いうちに腰部脊柱管狭窄症を発症したからといって落ち込むのではなく、しっかりと継続して今お伝えした治療を続けてもらえれば、あなたの症状は必ず改善されていきます。最後まで諦めずに強い意志を持って、治療に専念してもらえればと思います。

中川式腰痛治療法