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ロコモティブシンドローム


ロコモティブシンドロームとは、運動器に起こる障害によって、要介護状態になる可能性が高いことを意味します。ロコモティブシンドロームとは運動器という意味です。

また運動器としては骨や筋肉、関節などが主ですが、これらの障害が起こると体の機能が著しく低下します。では、ロコモティブシンドロームはなぜ危険なのでしょうか?

もちろん介護になってしまう危険性があるわけですが、ロコモティブシンドロームでは主に転倒による事故を起こしやすく、ちょっとした転倒でも骨折をするケースも増えています。

また骨がスカスカになってしまうものを骨粗鬆症といいますが、この病気もロコモティブシンドロームの主な原因疾患の1つです。

また最近は、腰部脊柱管狭窄症を患う方が増えていますが、これについてももちろん原因となるものです。腰痛、そして下肢痛がありますので、要となる2つの部位が同時に動かせなくなる病気です。

すぐに寝たきりになるわけではなく、中程度までの症状であれば歩行もできます。しかし歩行しているうちに歩けなくなる、いわゆる「間欠性跛行」の症状が起こり、徐々に無理を重ねると、高齢者にとってはやはり怖い病気です。

脊柱管とは骨で組まれた神経の通り道です。ここから末梢へ伸びていく神経が多くあり、主に足に神経症状が起こります。腰部脊柱管狭窄症は60歳以上の方が圧倒的に多い病気です。

腰部脊柱管狭窄症の発症期には、どのような場合もまず安静が必要です。痛みやしびれを温熱療法や理学療法などで緩和させることが大切です。そして、症状が和らいできたら、今度は運動療法によるリハビリをどんどん実施するようにします。

腰部脊柱管狭窄症によって、要介護になってしまったとしても、復帰する可能性がゼロではありません。寝たきりの状態から徐々に痛みを鎮め、そのうちにリハビリを用いることができるようになった例は多くあります。

しかし、ここからは介護にまかせっきりでは無理があります。やはり、腰部脊柱管狭窄症を完治させるには、患者本人が努力することは必須です。椎間板ヘルニアや膝の関節症、そして骨粗鬆症と同様、これからの時代に絶対に予防すべきものが、この腰部脊柱管狭窄症です。

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