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日常のケアについて


腰部脊柱管狭窄症では、予防でも治療においてもとても大切なのが、適度な運動を含む日常のケアです。もちろん、日常のケアといっても、腰部脊柱管狭窄症の治療を自覚することが大切ですが、やはり治療メニューではないと考えられる場合でも、しっかりとした行動を取ることは大切です。

腰部脊柱管狭窄症は、加齢による症状の悪化がよくみられますが、適度な運動などをすることで、これを抑え込むことが可能です。朝起きてからちょっとした腰のケアをするには、ストレッチや体操が有効です。腰をストレッチしたり、全身をくまなくストレッチしたり、気分に合わせた方法がベストです。

このような普段の適度な不可が腰部脊柱管狭窄症のリハビリとなり、症状を抑える効果もあります。腰部脊柱管狭窄症は下肢に症状が多く出る病気ですので、その分、足の筋力を充分に補っておくことも大切です。このことで腰にも足にも負担がかからず、適度な運動を継続することができます。

その他には食事のケアも大切です。甘いお菓子、ジュースなどは極力控え、できるだけ栄養分を考えたメニューにすることが大切です。動物性脂肪分が多い食事は血行を悪化させる第一の要因です。野菜や豆類、魚の脂分を多く摂るように心がけるのが適切です。

また、腰部脊柱管狭窄症を悪化させないための基本的な項目として、意識しておくべきことは以下になります。

・腰をできるだけ反らないようにすること。
・仰向けでは寝ないで横向きで前傾姿勢を維持すること。
・仰向けの場合は膝の下にクッションなどを置いて骨の状態を整備すること。
・細々とした家事をする場合には椅子に座ったり前傾姿勢をできるだけ推進すること。
・重いものはなるべく持たず、持たなければならない場合は膝を曲げることを基点とし、中腰をとらないこと。

などがあります。

その他に、肥満は大敵です。骨が弱くても肥満が強い、というような状態はどうしても避けなければなりません。生活様式の変更やちょっとした道具類の変更で身体を手助けすることも大切です。

体重が増えれば増えるほど、腰部脊柱管狭窄症を悪化させますし、腰椎だけでなく膝などにも負担を掛けることになります。もし、ご自身で肥満気味だと思っている方は、出来る限り体重を落とす努力が必要になってくると思います。

ですが、高齢になればなるほど、安易にダイエットをしてしまうと、体を壊してしまうこともありますので、専門家によく相談した上で、ご自身が出来る無理のない範囲から実践されることがお薦めです。

中川式腰痛治療法