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自転車について


腰部脊柱管狭窄症は主に高齢者に発症する病気で、歩くと腰や脚に痛みや痺れと言った症状が発生するのが特徴です。よくぎっくり腰や老化現象の一つだと勘違いして放置されがちな病気なのですが、この病気を見分ける方法の一つとして自転車になるという判別方法があります。

いったいなぜ、自転車に乗ることで症状を判別することが出来るのでしょうか。そもそも腰部脊柱管狭窄症がなぜ起きるのかというと、身体の老化がその一番の原因です。

時が経つにつれ人間の身体はどんどん変質していき、脊椎も年を取るごとに骨が細くなってしまったり、削れてしまったりなどの変化が発生します。

この骨の変形により、脊椎の中心にある脊柱管という神経の通り道が狭くなってしまい、中の神経が圧迫を受けてしまっている状態を腰部脊柱管狭窄症といいます。

その他にも、原因はいくつかありますが、ほとんどの患者はこの骨の変形が原因となって、この病気を発症しています。主に痛みの原因は、脊柱管に隙間がなくなってしまうことが原因となるのですが、この脊柱管の隙間は身体を曲げることで自ら作ることができます。

そして、人の背骨はまっすぐ立っている状態だと少し曲がっています。これを前方向に曲げることで、背骨は真っ直ぐとなり、脊柱管に隙間を作ることが出来るのです。自転車に乗ると症状が和らぐ理由は、骨盤が前方に移動することで、脊柱管に隙間が出来るため、痛みが解消されるのです。

そうした特性を知っていれば、腰に痛みや痺れが出た時に自転車に乗ってみたり、腰を曲げてみた時に痛みが引くかどうかを確認することで、腰部脊柱管狭窄症か別の病気かどうかを簡単に調べることが出来ます。

患者の多くは身体が思うように動かなくなり、自分から体を動かさなくなりがちですが、それでは症状が良くなるどころか、症状はどんどん悪化してしまいます。

腰部脊柱管狭窄症の症状を改善するには、体をどんどん動かし、筋肉や腱を強化していくことが一番大事です。いつまでも安静にしていれば、それだけ筋肉や腱が衰えていきますので、症状悪化の原因になることを知ってください。

もしご家族の中に、腰部脊柱管狭窄症が原因で外出を控えていたり、自分自身、痛みや痺れで外出を控えていると言う方は、自転車に乗ってみることをお薦めします。自転車に乗ることは、リハビリとしてもとてもお薦めの治療になりますので、ぜひ一度試されることを推進致します。

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