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内視鏡手術について


腰部脊柱管狭窄症とは、脊柱管と呼ばれる部位が狭窄してしまい、神経を圧迫してしまう病気です。背骨(脊椎)の中には穴が開いていて神経(脊髄)が通っていますが、この神経の通る路を腰部脊柱管と呼びます。

腰部脊柱管狭窄症の治療方法は様々ですが、腰部脊柱管狭窄症の症状に合わせてマッチさせていきます。運動療法では身体を柔らかくする体操をしたり、また同時に足腰の筋肉を鍛えます。

腰回り、足周りの筋肉を鍛え、筋力アップすることによって、腰の負担を減らすことに繋がり、腰部脊柱管狭窄症の予防・改善ができます。また、体に筋力がついてくると体の中の免疫力アップにも繋がってきますので、筋力トレーニングは一石二鳥の治療法と言えます。

ですが、高齢者にいきなり実践すると言っても難しいものがありますので、少しづつ出来る範囲で始めていくことが継続出来るコツと言えるでしょう。

腰部脊柱管狭窄症の治療で使用する内服薬では主にオパルモンと呼ばれる血行促進剤を用い、足のしびれを軽減するために効果があります。

硬膜外ブロックは脊髄神経の周りに局所麻酔薬やステロイドホルモンなどを注射して痛みの伝達を抑え、また血行を改善させて、腰部脊柱管狭窄症を治していきます。

これらの保存療法に加え、より腰部脊柱管狭窄症の症状が重い場合では手術を適用します。最近では内視鏡を使用することが多くなっています。

神経周囲の余分な骨を削って、分厚くなった靱帯を切除し、このことで神経の通り道が広くなって、痛みやしびれが軽減できます。内視鏡では、筋肉などを傷めることが少なく、回復も比較的かなり早いため、高齢者でも安心して受けることができます。

内視鏡を使った場合の所要時間はおおむね1時間程度で、麻酔科医によって全身麻酔をし、出血量は100CC程度と切開術に比べて大幅に少なくなります。

また、調子がよい場合では翌日から歩行練習をすることができます。そして一週間もすれば通常の歩行やその他の日常的な動作に支障もなくなります。

ですので、入院期間も短い場合一週間で済んでしまいます。また、立ったり、歩いたりという動作による腰部脊柱管狭窄症の痛みはほぼ改善出来るようになります。

腰部脊柱管狭窄症の症状は足の部位のしびれなどは残ることもありますが、リハビリなどで対処することで比較的スムーズに解消される例が多いようです。また抜糸をするのにも多くは通院でするスタイルを用いられます。

中川式腰痛治療法