薬について

腰部脊柱管狭窄症の治療において、基本は安静にすることです。また、腰部脊柱管狭窄症の治療方法としては保存療法が多く用いられます。
保存療法とは、腰部脊柱管が狭窄してしまった患部を維持しながら外部から働きかける方法です。もちろん手術とは対照的な方法となります。この保存療法では、まず始めに薬を用いるケースが多く、また最初は血流を改善するためのものがよく用いられます。
鎮痛剤を用いる場合もありますが、腰部脊柱管狭窄症が神経の周りの血液の流れが悪くなることが原因となることが分かってきたこともあり、血流改善のものを処方する病院は多いようです。
またこの場合、腰部脊柱管狭窄症の改善に効果が出るまではかなり時間がかかりますので、辛抱することも必要でしょう。また並行して行って効果があるものに、コルセットがあります。
コルセットで効果的に悪い姿勢を矯正することで、腰部脊柱管狭窄症の症状の悪化を防ぐことが出来ます。血流改善にはオパルモン(PGE1)などが主に処方されますが、動脈管を開存させる働きがあります。
PGE1はプロスタグランジンの一種で、プロスタン酸骨格をもつ一群の生理活性物質のことです。アラキドン酸から生合成されるエイコサノイドで、様々な強い生理活性を持っています。
またプロスタグランジン、トロンボキサンを合わせてプロスタノイドとも言います。痛み止めとして多く用いられるものは非ステロイド性抗炎症薬です。
比較的大量に消費されていることから、副作用が多いことが分かっています。その中でも最も多いものは胃腸炎などの胃腸障害です。出血を伴う潰瘍まで進行するケースもありますので、十分に注意が必要です。
また骨折を治癒を阻害する働きもあることが分かっています。副作用を避けるために、痛み止めや自然治癒の効果をも持つブロック注射を用いることが多くあります。
神経に直接注射をするもので、主な注射は局部麻酔薬を使用し、自然に体から消失してしまいます。またブロック注射には血行を改善する効果もあります。
ですが、出来るだけ薬には頼らず、自分の体は自分でケアしていくという強い意識を持ち、腰部脊柱管狭窄症を完治させるんだという強い気持ちを持ちながら、治療に専念することが改善するための近道になるのではないかと思います。